社交ダンスとは?ダンスの種類や始め方を解説
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映画やテレビでしばしば取り上げられる社交ダンス。
とても優雅で、「自分もあんな風に踊ってみたい!」とあこがれている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、創業40年の社交ダンス専門店「MATSUYA」の店長が、社交ダンスの基礎知識について解説します。
意外と簡単な社交ダンスの始め方も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
社交ダンスとは?
社交ダンスとは、元々は交流や親睦を深めるために生まれた、男女一組で踊るダンスです。
最初に生まれた社交ダンスはヴェニーズワルツで、12世紀ごろからヨーロッパの王侯貴族を中心に流行しました。
しばらくはホールドをしないダンスが主流でしたが、18世紀後半にホールドで踊る形に変化。
男女の抱擁のような形は当初反発も受けましたが、19世紀から種目が増えていったり、20世紀にイギリスで競技ダンスが体系化されたりして、世界中に普及していきました。
日本で初めて社交ダンスが踊られるようになったのは、明治時代の鹿鳴館です。
終戦後はダンスホールも閉鎖されましたが、徐々にアメリカンスタイルのダンスが普及。
映画『Shall we ダンス?』のヒットや、『ウリナリ芸能人社交ダンス部』などの影響で、日本でも人気のスポーツとなりました。
社交ダンスの種類
社交ダンスの種類は、スタンダードとラテンアメリカンに分けられ、それぞれ5種類ずつのダンス種目を持っています。
スタンダード
- ワルツ
- タンゴ
- スローフォックストロット
- クイックステップ
- ヴェニーズワルツ
ラテンアメリカン
- チャチャチャ
- サンバ
- ルンバ
- パソドブレ
- ジャイヴ
日本でよく踊られているダンススタイルは、イギリスを中心に発展したことから『イングリッシュスタイル』もしくは『インターナショナルスタイル』と呼ばれています。
アメリカ周辺を中心に発展した『アメリカンスタイル』は、マンボやスウィングなど、日本ではほぼ踊られなくなった種目がある点が特徴です。
こちらでは、日本で主に踊られているインターナショナルスタイルを解説します。
ダンス種目については以下の記事でより詳しく解説しています。
スタンダード
スタンダードは男女がホールドを組んで踊ることが多い種目です。
社交ダンスというとスタンダードの形を思い浮かべる方は多いでしょう。
比較的ラテンよりも動きがゆっくりで、優雅な印象を与えます。
ステップはヒールから大きく踏み出します。
▼スタンダード種目ワルツ
ラテン
ラテンは男女がホールドを組むことはあまり多くなく、つないだ手からコネクションを感じて踊ったり、それぞれ独立して踊ったりする場合が多い種目です。
アップテンポでアクロバティックな動きも多いので、見る人をワクワクさせます。
ステップはつま先から踏み出す点が特徴です。
▼ラテン種目チャチャチャ
社交ダンスと競技ダンスの違い
世間一般的には『社交ダンス』という言葉が主流ですが、実は『競技ダンス』という呼び名もあります。
両者は種目が異なるわけではなく、目的が異なるだけと考えて問題ありません。
社交ダンスはあくまでパーティーなどでの交流を目的としており、競技ダンスは競技会での上位入賞を目指しています。
▼社交ダンスのパーティーの様子
※主催者さんによって年齢層や男女比率等は異なります。
▼競技ダンスの競技会の様子
例えば『ウリナリ芸能人社交ダンス部』は“社交ダンス”といっていますが、競技会で順位を競っていたので、厳密にいえば競技ダンスだったといえるでしょう。
純粋にダンスを楽しみたい方は社交ダンス、本格的に社交ダンスを極めたい人は競技ダンスとして練習していくことをおすすめいたします。
社交ダンスで使われる音楽
社交ダンスは種目によってリズムが異なり、使われる音楽も変わってきます。
スタンダードの場合、ワルツは3拍子のゆったりとした曲調ですが、クイックステップはアップテンポの曲調です。
ラテンの場合も、ルンバとチャチャチャでは大きく曲調が異なります。
まずはそれぞれの曲のリズムをしっかり聞いて、カウントを取れるようになりましょう。
社交ダンスで使われる音楽については、以下の記事で詳しく紹介しています。
社交ダンスの始め方
「社交ダンスについて大体は分かったけど、実際どうやって始めればいいの・・?」
という方に、社交ダンスの始め方をご説明いたします。
- 近くの社交ダンス教室を探す
- 体験レッスンの後に入会する
- 社交ダンスシューズを買う
- ステップを覚える
- パーティーや競技会に参加する
意外と簡単に始められますので、ぜひ以下を参考に社交ダンスを始めてみてくださいね。
①近くの社交ダンス教室を探す
社交ダンスを習いたい場合は、まずお近くの社交ダンス教室を探しましょう。
社交ダンスの体の動きは独特なので、独学で習得するのはかなり無理があると思った方が良いです。
Googleで『社交ダンス 教室 〇〇(地名)』などで検索すると、お近くの社交ダンス教室を探せます。
もしも通えそうな教室がない場合、最近ではオンラインでレッスンを開講している教室もあるようです。
踊る場所は自分で確保しなければなりませんが、どうしても教室に通えない場合は検討してみましょう。
②体験レッスンの後に入会する
社交ダンス教室を見つけたら、まずは体験レッスンに行ってみましょう。
体験レッスンでは簡単なステップを踊って社交ダンスに触れられます。
実際に踊ることを体験するのはもちろん、先生や教室全体の雰囲気も感じられる大事な機会です。
先生との相性もあるので、お近くに複数の教室がある場合はいくつか回り、自分に合った教室に入ることをおすすめします。
③社交ダンスシューズを買う
社交ダンス教室に通ったら、いよいよダンスの練習がスタートです。
社交ダンスを踊る上でまず必要になるのが、ダンスシューズです。
中級者以上になるとラテンとスタンダードでシューズを分けますが、初心者の方はまず足型(ステップ)を覚えることが中心なので、両方で使える兼用シューズがあれば十分です。
教室によってはシューズをレンタルしてくれる場合もありますので、先生に確認してみましょう。
兼用シューズについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
【厳選】社交ダンスの兼用シューズおすすめ10選!レディース/メンズ
④ステップを覚える
社交ダンスシューズを履いたら、どんどんステップを覚えていきましょう。
社交ダンスには上記でご紹介した10種目がありますが、初心者の方が最初に覚えるのはたいていワルツとルンバです。
ワルツもルンバもリズムがゆっくりである上に、ラテンとスタンダードの基本的なステップが組み込まれているため、最初に覚えると後の種目の練習がしやすくなります。
ワルツのホールドや、ルンバのルンバウォークなど、最初は練習することが盛りだくさんなので、どんどん教室に通いましょう。
ステップの覚え方のコツは、以下の記事で詳しく解説しています。
>> 社交ダンスステップの簡単な覚え方!初心者必見のコツ3つを紹介
⑤パーティーや競技会に参加する
ある程度練習を重ねて踊れるようになってきたら、ぜひパーティーや競技会に参加してみてください。
パーティーの場合はリーダーやパートナーがいなくても、会場でいろいろな方と踊ることができます。
ダンスでいろいろな方と交流を深められるのは、社交ダンスならではの特徴です。
競技会の場合は、特定のリーダーもしくはパートナーを決めて、2人で練習することになります。
練習は大変にはなりますが、目標を持って2人で頑張る楽しさを味わえるのは、競技会ならではです。
気軽に始められる社交ダンスを楽しもう!
社交ダンスとは、もともと交流や親睦を深めるためにヨーロッパで生まれたダンスです。
現在では競技として楽しむ人も増え、日本では主に10種目が踊られています。
社交ダンスは教室さえ見つけられればすぐに始めることができ、場合によってはシューズをレンタルしてくれる教室もあります。
意外と気軽に始められますので、ぜひお近くの社交ダンス教室を訪ねてみてくださいね。